豊島行きの船は40人乗りくらいだろうか、小さなボート。旅の疲れが出てきたのか、30分ほどみんなぐっすり寝る。
スッキリした気分で、豊島美術館までの3.5キロをのんびり歩くことにする。今日は、夕方高松に戻るまで運転から離れられる。解放感。瀬戸内ののんびりとした風景を見ながら、軽快に歩く。3人ともとても気分がいい。
祠やら、お地蔵さんやら、道端に島の人たちのあたたかな心が見える。ぼくは、こんな場所に来たかったのだと思う。
豊島美術館は、写真で見たことがあった。とてもシンプルで奥の深い不思議な美術館だというイメージだけがあった。
あまり下調べをしてこなくてよかった、といつも思う。本当に体験するためには、予備知識は邪魔なことが多い。自分の五感全部を開いて、ただ経験する。一日中、そこにいたい、と思う。
家浦港へ帰路の途中。細い路地、石積みが魅力的だ。
そして、この島の地形に似た豊島美術館の外観のうねり同様、こんな造作物がとても合っている。
家浦港へ着いたが、ご飯を食べる店がない。お菓子をボリボリ。そして、横尾忠則の横尾館へ。
サイケな前衛アートと古民家が、どのように共存できるか、を考えるうえで、貴重な実験空間だった。これが美術館ではなく、だれかの家であればなおさら貴重な実験になりうるけれど。
その後は、帰りの船を待つ間、陽向と埠頭でSOTOCHIKU素材探し。
やはり海辺はSOTOCHIKU素材の宝庫だ。この後、船で高松市へ戻り、高松港近くのえん家でうどんを食べる。
そろそろ東京へ帰り始める。今日は徳島市まで。スーパー銭湯へ行って、陽向のリクエストに応え、カラオケ。
その後は、日本三大暴れ川の一つ、吉野川で寝る場所を探すが見つからず。徳島駅の近くの駐車場泊。結構便利。