SOTOCHIKUはある特定の感覚を持つ少数の人間にのみ、メリットをもたらすものだと考えられているかもしれない。まあ、せいぜい100人に数人程度がそのよさを理解できる、と。
ましてや、多くの人が直面している緊急な問題を解決する類いのものであるはずがない。つまり、なかったとしても、いっこうに構わない、と。
そのような意見に対して、NOと言うのがぼくの目指すところかどうかは、わからない。
しかし、汚しうる美から始まって、SOTOCHIKUへ至るまでの道のりの中で、ぼくらが経験したこと、そして、考えてきたことの中には、多くの人に通用する価値が含まれているかもしれないと思う。
それがABCD理論となって、かたちになりつつある。それは、SOTOCHIKUの根底に流れる人間への視線を説明しているのではないか。
ABCD理論には、興味を持っていただける人が多いだろう。なぜなら、多くの人が直面している問題に関係しているからだ。
そこに役立つ何かを感じ取っていただけたら、こんなに嬉しいことはない。
そして、その後でSOTOCHIKUを見ると、その人の前にきっと違うものとなって立ち現れてくるだろう。
