初日の出は、目の前の二見輿玉神社で。海から上がる太陽かと思ったら、ちょっと違った。しかし、雲のない良い初日になった。
二見浦の旅館街は魅力的だ。こだわって建てられた古い建物がたくさんある。SOTOCHIKU素材の宝庫ともいえる。これは、60年代くらいに建てられたモダニズム建築のアパートか?
また、明治19年築の国指定重要文化財・賓日館の増築部分にはこんな壁が。ぼくから見たら、素晴らしい壁。
その後、熊野古道へ向かう。とは言っても、今回はそのさわりの部分で雰囲気を体験するのみ。伊勢路で最初に越える女鬼峠へ。
2キロほどを往復しただけだが、いつか新宮まで歩き通したい。静謐な森の中。
その後は、ひたすら高松へ向かう。大阪までは妻が運転。眠かったのでちょっと横になる。神戸から明石大橋を通って淡路島へ。そして、鳴門大橋を通って、四国・徳島へ。そして、高松に入ると、モダンな銭湯、仏生山温泉へ。
今まで、プログラム満載のスーパー銭湯・昔ながらの近所の人が集う銭湯へ行った。ここは、シンプルモダンの銭湯。建築をかじっている人から見ると、いちばん高揚する銭湯と思いきや、その妻が考え込んでいる。「モダンの冷たい雰囲気が人を笑顔にしていない気がする」とのこと。ぼくらがアメリカで学んできたモダン建築とは、果たして求められているのだろうか?
そんなことを考えながら、高松港近くのコンビニ隣の駐車場泊。明日は、早朝からいよいよ豊島行きの船に乗る。