昭和の時代には、今よりももっと感動があったような錯覚かもしれないイメージがある。
混沌としていたからかもしれない。現在は、明かりに照らされ、整理されたように見える部分が、昭和の時代は、暗がりで蠢いていたからかもしれない。
ショービジネスの背景にも、半ば公然と暴力団の力があっただろう。今は、あったとしても、表からは見えなくなっている。
今も、ショーそのものには確かな感動があるだろうが、昭和の時代にはあった深さが足りないイメージがある。
このイメージもまたつくられたものかもしれない。
清濁併せ呑む、といった感覚に、人がリアルを感じるのはなぜか。