gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

平成の終わり

今日で平成が終わる。

 

20代で昭和が終わったときは、不思議な感覚があった。生まれたときの元号は、永遠に終わらないような錯覚があったからだ。

 

昭和天皇のイメージは、物心ついたときから既におじいさんで、ずっと変わらなかったから、やはり天皇も人間であられたのか、という驚きがあったのかもしれない。

 

平成天皇は、生きたまま皇位を譲られるかたちになったので、今回の皇位継承はお祝いムードが大きい。

 

ゴールデンウィークでの継承は、ずいぶん前から準備されていたのだろう。

 

テレビも新聞もない生活をしていると情報が少ないため、場違いなことを書いているかもしれない。

 

死生観という意味では、昭和天皇崩御というニュースは何か重い意味があったけれど、今回はイベントのひとつという軽さがある。

 

死は、どんどん生活から遠ざけられていく。

 

人間の生が軽いイベントのようであるというのも悪くない、という人もいるのだろう。

 

ぼくらは、生命が誕生したころから、先祖の一部として38億年も生きてきて、今ほんの短い期間を個体として生きている。

 

ぼくらは何を伝承していくのか?

 

元号が必要なのかどうかもわからないが、伝承されていくというイメージが喚起されるなら、令和を祝う気持ちも生まれてくる。