食の安全の問題が発生したのは、大まかにいえば英国の産業革命以後らしい。
それまでは、農業中心の小さな村落で暮らす社会だったため、互いに知り合いであり、危険なものが混入されることはなく、まずまずの健康な状態が保たれていたそうだ。
生産者がつくったものを知らない人が口にするようになったこと。そして、金儲けのためなら、道徳や倫理をなんとも思わない人間が出てきたこと。
これが、食の安全がおびやかされる発端になったそうだ。
たぶん、今もそれは変わらない。
けれど、加工食品があまりにも多様化して、安全かどうかの基準がわかりづらくなってきたことが、現代の問題だ。
土と水が一定の基準を満たせば、自給自足が最も安全な道だろう。
世の中、少しずつ、そうなっていくのかもしれない。