gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 A

1998年。森 達也監督。

一月ほど前、リアルクローズの四元さんと飲みに行ったときに、「今これ読んでました」と文庫本を渡されたのが、「それでもドキュメンタリーは嘘をつく」という森監督の書いたものだった。

いろいろと共感することがあって、では代表作のオウム真理教の事件後の荒木広報部長に密着した「A」から観ようと思い、それが届いた今日、麻原彰晃は処刑された。

ぼくは、今日この映画を観なくてはならない、と思った。

世界は正義と悪の二元論では片付けられない、という当たり前の事実を、映像で突き付けられることの意義はやはり大きい。

偏見。・・・共同体がスムーズに機能していくためには、二元論を押し付けた方が手っ取り早い。ファシズムに近づくほど、偏見の度合いが大きくなる。つまり、カテゴライズに熱心で、中身を見なくなる。

だが、それではネガティブ側にカテゴライズされたものは、絶滅してしまうのか?

絶滅してしまうこともあるし、そうならないこともある。


どのようなときに、そうならないのか?



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