陽向は来月が誕生月で3歳になる。
まだ片言しかしゃべらないし、オムツも取れていない。保育園の同じクラスの子はどんどん先を行っているように見える。
が、表面上はどうあれ、ぼくたち夫婦の陽向へ対する信頼は絶大である。それは、0歳のときから、本当に食べてほしいときには必ず食べてくれ、本当に静かにしてほしいときには必ず静かにしてくれ、本当に寝てほしいときには一生懸命寝ようと努力し、本当に笑って欲しいときに天使のように笑ってくれたからだ。
言葉のないコミュニケーションでぼくたちの声にちゃんと耳を傾けてくれるという信頼感を来月で3歳になる子供に対して持てることの幸せを思う。
もちろん、本当に願うときでなければ、声は届かない。これからも陽向はわが道を突き進むだろう。
ぼくたち3人は、だんだん家族というべきものになってきたんじゃないか。