今年から年賀状を失礼している。
facebookでつながっている人にはメッセージで、メールでつながっている人にはメールで、その両方でのつながりがない人には、メールアドレスを書いて寒中見舞いはがきを送る。
年賀状は正月の風物詩と見る視点がだんだん弱まっていく世間に取り込まれてしまった、と言えばそれまでだが、メールの方が久しぶりの人へ長い文章でのやり取りが可能で、つながりを取り戻すという意味でも、その方が効果が大きいという実感がある。
日本の文化は、どんどん変わっていく。当たり前のことだが、何を残すべきか?
「べき」論は今や嫌われれる。「残したい」はOK。そう、議論の前提すら変わっていく。
ぼくは、どんなお正月であれ、「もういくつ寝るとお正月」という年末年始の特別感を失いたくない、と思う。
大掃除、紅白、除夜の鐘、初日の出、初もうで、寒さ、こたつ、みかん。
子供の頃にはあった、年越しそば、おせち、おとそ、おぞうに、年賀状、七草がゆ、鏡割り、はもう抜け落ちてしまった。
せめて、今残っているものは、キープしていきたい。それが、陽向に受け継がれていくように。