会社を立ち上げてまだ間もない頃、神宮前のアースデイのイベントの会場設営に誘われて、ボランティアで参加した。グリッドフレームがいろんな人の目に触れることを目論んだのだ。
会場設営には、たくさんのクリエイターが集まった。ほとんどがボランティアだったろう。それぞれが、イベントのコンセプトに賛同したからというより、チャンスを求めて参加していたのではないか。私だって、そもそも「アピールできるよ」と声をかけられたのだ。
皆が自分発信でスタートしたことを生きる糧にできるよう必死だった。
イベントにはたくさんの若者が訪れて、一応の成功を収めたようだった。
イベントを仕掛けたのは3人くらいのおじさん方であった。
詳しくは知らないが、「成功した大人たち」に見えた。
イベント終了後、反省会が開かれ、そこで改めてグリッドフレームのアピールをさせていただいた。おじさんのうちの一人があからさまに厭な顔をした。
その後発せられた言葉を私は忘れない。
「この歳になると、自分と気の合う人間とだけ、正しいと思うことをやりたいと思って、このイベントをやったんだ。ここはビジネスの場じゃない。」
だったら、自分たちだけでやれよ、おじさん。