石田博さんというアーティストを紹介されて、個展の最終日に訪れた。
案内文には、「この土地は何を考えているか。自然科学するように大切に描く。」と書いてある。この言葉が、磁石のように私を惹きつけた。
見ることと描くことが等価にならなければ、このような境地には至ることができないだろう。
私は、見ることをおろそかにしてはいないか？そんなふうに自分を省みた。
画廊でお会いしたとき、描き終わったときに「よし、分かった」となる、とおっしゃった。
画面の向こうに、密度の濃い世界が広がっている。そんな絵はきっと「この絵は何を考えているのか。」という思いで鑑賞することができるはずだ。
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