gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

アスファルトの青

小学校1年生のときに、踏切の絵を描いたのを憶えている。

そのとき、私はアスファルトを青のクレヨンで塗った。

アスファルトは灰色だと言われたが、私は青いと感じていた。

なぜなのか、わからない。

けれど、それが子供のときにだけ持っていた感覚であったのは確かだと思う。

道はどこまでも青く続いていた。

父の色褪せた赤い車がよく似合う青だった。

今ではそんな組合せにはとんとお目にかかれない。

もう記憶の中にしか存在しない、そんな青。

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