gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 ブラッディ・サンデー

血の日曜日事件(Bloody Sunday) は、1972年1月30日、公民権運動デモ行進中の北アイルランド、デリー市民27名がイギリス陸軍落下傘連隊第1大隊に銃撃された事件。14名死亡、13名負傷。市民は非武装で、5人は背後から射撃された。事件のあった地域の名を取って「ボグサイドの虐殺」とも呼ばれる。IRA暫定派 は、1970年からイギリス統治に対する反対運動を行っていた。軍が非武装の市民を殺傷したこの事件は、現代アイルランド史における重要な事件。(wikipedia)

デモ行進がどのくらい影響力を持つのか、私は知らない。日本でもデモ行進はよく見かけるが、そこで掲げていた主張がそれをきっかけに実現を見ることがあったのだろうか。

デモ行進の成功とは、その行進を見て主張に賛成する人間が増えることだろう。しかし、統率のとれていないシュプレヒコールを聞いて、誰が仲間に加わるというのか。

血の日曜日事件のデモ行進は、英国軍の落下傘部隊が出動するくらいに国を揺るがすものだったのだろう。デモ行進が成功したら、選挙の結果が変わってしまうことが予想されたのだろう。

デモ行進は多数の死傷者を出したが、その結果はどうなったのだろう?私が知りたいのはそこだ。映画では、デモ行進の主催者であるクーパー議員が、「今夜、多くの若者がIRAに加入するだろう。英国は必ず今日の報復を受けることになる。」と言ったことのみが、結果について言及している。確かに、テロリストは確実に増えただろう。

だが、世論はどうなったのか?公判のない監禁についての法改正は、この事件によって早まったのかどうか?

なぜ、映画はそれを教えてくれないのだろう?

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