gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

病のイメージ

数日前の徹夜が祟って、久しぶりに体調を崩した。

それで、いつもより早く床に就いて眠ったが、どうも眠りが浅い。どのような格好をしても、なにか違う気がする。

実際には、一枚の布団が普通に掛けられているだけなのだが、左を向けば左を押さえつけられているし、足を動かしてみれば足元を押さえつけられているし、・・・など、中途半端に体の自由が利かない感じがする。言葉では正確に伝えられないが、掛け布団が3次元とも4次元ともつかない複雑なイメージで私を拘束してくる。

何度も目覚めては、布団が一枚掛っているだけだ、と自分に言い聞かせるが、すぐさま不自由なイメージの中に取り込まれる。

このようなイメージの中で寝れば、決して病から逃れられない、と直感する。それで、一度起き上がって、お茶を入れて、落ち着いてからまた横になった。横になるまえに、周囲に体を動かしたらぶつかりそうなものはすべて遠ざけた。

今度は眠ることができて、現在、回復方向にある。

病のときの夢は、病のイメージを示してくれる。そのイメージを振り払うことなくして、回復はないと思った。医者には笑われるかもしれないが、今回はそう確信した。

私たちの心と体は、イメージする力によって結ばれているのではないだろうか。

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