gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

指紋

青山オフィスには、鉄板の壁がある。その片隅に、元スタッフの指紋のかたちで錆びている部分がある。

指紋が付いたのは、もちろん失敗だった。つくった数ヵ月後に浮き出てきたときの、がっかりした彼の顔を思い出す。

だが、彼がこの会社からいなくなった今、その指紋の跡を見ると彼のことが思い出される。

元気にしているだろうか。

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