gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

白と黒 2

白は繊細だ。白のままであろうとすれば、他者を遠ざけねばならない。ある意味、弱い。

黒は他者を呑み込んでしまう。色の存在として、最も強いのではないか。

かつて白人が黒人を奴隷化したのも、白の黒に対する怖れが潜在的に作用しているのではないか、と思う。

だが、絵の具を載せたパレットは、描いているうちに決まって少し茶色がかった灰色に落ち着いてくる。そのことを思うと、最もエネルギーが低い色は、つまり死の色は、黒ではなく、あの少し茶色がかった灰色なのだろうか。

グリッドフレームのHPへ ← グリッドフレームのHPはこちらです