ダウン症のジョルジュが主人公である。
知的障害者という外部的な存在について語ることはタフである。正直なコメントが差別的に聞こえるのではないか、と神経をとがらせる必要を感じるからである。だから、この映画について語る人は少ないのだろう。今、私も何を書いてよいのやら分からない。
知的障害者たちと過ごした経験がある人なら、彼らにたくさん笑わせてもらったという人は多いだろう。彼らは、仕事モードの人間をどこか別の場所へ連れて行ってくれる。それを嬉しく思うか、それとも迷惑に思うか、は時と場合と人間による。
そう、私たちはいつも彼らによって試される。だが、もちろん、彼らは私たちを試そうなどとは思っていない。私たちと同じで、互いに愛し合いたいのだ。
どのようにして彼らと愛し合うか。彼らを内部に引っ張りこもうとするか、私たちが外部へ出ていこうとするか、それとも、互いに別の世界にいながら愛し合えるのか?
タイトルは創世記から来ている。神は七日目で世界を完成して休息する。映画では、ジョルジュは八日目に創造された存在という設定だ。休息の後に、というところが重要なのだろう。
仕事を休むことで、ジョルジュの存在が見えてくるのだから。