gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 八日目 その2

昨日は、一般的なことを書いた。知的障害者との関係については、もっと考えてきたことがあるので、それについて書きたい。

知的障害者たちがアートを描いている施設がある。

http://studiocooca.com/
そして、その作品の中には、よいものがたくさんある。私が感じる作品の良さは、その外部性である。

元々、グリッドフレームは、空間づくりに外部性を取り入れることを目的にしてきた会社である。外部性とは、内から出てこないものであり、自分のコントロールの枠を越えたところから来るものである。外部性の強い空間を、開いている空間と呼んでいる。空間が開いているほど、人間は自由な気持ちになれる、と信じている。内側を強く持っている人間ほど、この外部性をつくり出すのに、よりたくさんの努力を要する。いや、ほとんどつくり出すことなんてできない、と言った方が正しいだろう。

だから、グリッドフレームでは自然に風化した材料などを用いることによって、空間に外部性を取り入れてきた。「なる」の空間、というコンセプトも、外部性の実現を目標にしている。

知的障害者たちは、外部性に富んだ素材をつくることができる人たちだと信じている。逆にいえば、彼らでなければ、それはつくれない。私たちがつくる外部的なものは、どうがんばってもニセモノに過ぎないが、彼らのつくるものは本物である。

いつか、知的障害者たちと組んで、外部的な素材を提供する事業を実現したい。そんな夢を持っている。

つまり、仕事を休まないで、ジョルジュの存在を見つめることができる未来をつくりたいのだ。

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