gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

明治維新

地震の起こる前から「翔ぶが如く」を読んでいた。言わずと知れた、司馬遼太郎明治維新西南戦争を中心に書いた小説である。

数日前、日本にとって今回の震災は、明治維新・太平洋戦争敗戦に次ぐ「3回目のリセット」とあるレポートで書かれていた、と書いた。そして、今、偶然にも明治維新の本を読んでいる。

日本の警察を創った川路利良が、警察制度を学ぶために渡欧したとき、一行に言葉をしゃべれる者がひとりもいなかったという。川路は、パリの街を歩いては迷子になり、交番でポリスの世話になり、ホテルへ送り届けられることを毎日繰り返したらしい。そうして、フランスの警察が人民を守るために存在することを体感したそうだ。日本の警察はここから始まっている、と考えると、なんともいえない勇気が湧いてくる。

ものごとの本質を直感する能力さえあれば、大きなことを成せるのだ。

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