gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

「なる」の空間 3

つくる人たちは、皆それぞれに感性を持っている。豊かな感性の持ち主が集まって、それぞれの感性をもとに空間をつくるならば、空間の質は格段に高められるだろう。そして、そのようなプロジェクトに関わる全ての人は、取り替えのきかない、つまりかけがえのない存在とみなされるだろう。

空間づくりを企画・設計から制作・施工、さらにその後に及ぶまで、ずっと創造し続ける。そのキーワードであり、これからの世の中を面白くするのは「なる」の空間だと私たちは考える。そして、私たちは「なる」の空間をつくるプロであると自負している。


なお、できあがった「なる」の空間とは、限定されたイメージや世界観に閉ざされた「作品」ではなく、それは自然のようにオープンエンドな広がりと多様性を含んだ「素材」としてできあがる。それゆえに、「なる」の空間は、次は、その空間を享受する人たちの創造性を喚起し、つくりかえられ、さらに、次の創造性へ、と永遠にリレーされていく。

このように、「なる」の空間は、立場を超えて、空間をつくらない立場の人も、空間をつくる人に変えていく力を潜在している。