ジョージ秋山の｢浮浪雲」に７８：２２の不思議について書いてある。
地球上の海と陸の面積比、７８：２２。
空気の窒素と酸素の体積比、７８：２２。
人の体内の水分とそれ以外の重量比、７８：２２。
正方形に内接する円の面積と残りの面積の比、７８：２２。
実際は、どれも大体それくらい、という感じで、正確ではないけれど、どれも私たちの生活に密着した大切な数字であることに驚いた。探せば、他にもいろいろあるのかもしれない。
地球を外から見た写真がなぜ美しいか、考えたことがあるだろうか。私は７８：２２という面積比が大きく関係していると思う。例えば、５０：５０だったら、今のように美しくは見えないだろう。美的にも、絶妙な数字ではないだろうか。
そんなわけで、グリッドフレームは空間づくりに７８：２２という数字を取り入れている。
いい空間には、密度の高い部分と低い部分が必要だというのが持論である。その量的な比を７８：２２に持っていくことを理想に掲げているのだ。
