gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

SOTOCHIKUとアップサイクルの違い

アップサイクルとは創造的再利用とも呼ばれ、副産物や廃棄物、役に立たないまたは不要な製品を、より良い品質と環境価値の新しい材料または製品にアップグレードして役立てるプロセスである。(wikipedia

 

従来のリサイクルはダウンサイクルがほとんどであったが、それでは継続性がなく持続可能性があるとはいえない。アップサイクルは、持続可能性があるとしてSDG’sに寄与すると評価されている。

 

SOTOCHIKU素材も解体される建物や塀、廃棄される道具などから、採取され、つくり手によって手を加えられて、空間やオブジェなどさまざまな作品に用いられる。

 

では、アップサイクルとの違いはなんだろう?

 

それは、次の性質に尽きる。

 

SOTOCHIKU素材はある個人(アーティスト)が一対一で向き合うことにより価値を認めるものであり、一般的価値とは切り離されている。したがって、その価値は基本的に金額とは無縁であり、アップもダウンもしない性質のものである。

 

したがって、SOTOCHIKU素材自体が市場価格を持つことはなく、売買・流通されることがない。

 

SOTOCHIKU素材はドナーよりドナーが応援したいNPOへ寄付される、というカタチをとる。それを使用するアーティストが素材を採取する前に個人的に金額を仮設定して寄付額を決定して、ドナーと契約を交わすのである。(ドナーはのちに寄付控除を受けることができる。)

 

SOTOCHIKU素材が、市場が形成されることで荒らされないように気を付けながら、一対一の関係性による豊かな創造の在り方を広げていきたい。