gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

The Rose

ジャニス・ジョプリンをモデルとしてつくられた、ベット・ミドラー主演の映画「ローズ」の主題歌。陽向が赤ん坊の頃からカラオケで妻とよく歌っていたから、彼には馴染みのある曲になったらしい。

 

酒・麻薬・男に溺れながら歌い続ける破滅型の女性歌手がステージ上で死に至る。その人生をやさしくて美しい歌詞とメロディが包み込む。この歌がなければ、この映画は全く別のモノになっていただろう。

 

神の視線を感じる、と言ってもいいか。音楽とは、天から降ってくるものだ、と言われたときに、この曲を聴くと納得するかもしれない。

 

陽向が習い始めたばかりのピアノの発表会でこの曲を弾きたいと言う。英語の授業で聴いたらしい。それで、ぼくらが歌っていたのを思い出したのだ。

 

今の彼を見ると、運命的にも思える。天から降ってきた音楽を彼が全身で受け止めて、表現してくれることを祈る。