陽向が衝動的に人に迷惑をかけてしまったことについて、「反省してるか?」と問うと「反省してない」と答える。
びっくりして「じゃあ、またやっちゃうかもしれないってこと?」と問い直すと「うん、やっちゃうかもしれない」と答える。「できるだけやらないようにはしてるけど、止められないから・・・」と。
・・・衝動性とは確かにそういうことを言うのだろう。こういう質問のときに決まり文句のように、真っ先に「反省してます」と返す自分について考えた。「反省とは何だろう?」と。
陽向はただ素直に答えている。最近「お父さんはずるいところがある。」と彼が言う意味を理解した気がする。
人は、積極性を肯定的に語り、衝動性を否定的に語る。一年半に亘る努力で脳が活性化されノルアドレナリン、ドーパミンが優位になっている現在の状態は、積極性と衝動性が未分化に表出した状態と言える。ここから、バランスをとるセロトニンの量が増えていけばゴールは近い。
これまで地味で目立たなかった彼の中でエネルギーが高まってきたことは、やってきたことが間違っていなかったことを意味する。逆にゴールが近いゆえに、急に表出してくる現実的問題をいかに乗り越えてゆくか?
現在ぼくにできることだけに集中していく。