gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

先生が泣く

陽向が先生との約束を守れなかったことで、学校へ呼び出される。

 

ぼくを廊下で待っていた先生は泣いていた。

 

これまでやってきた中で、一番言うことを聞いてくれない生徒です、と。

 

先生の信念に従った熱心な指導が陽向の心に届かないように、ぼくの願いも陽向の心には届いていない。

 

先生対生徒。父親対子供。そんな関係性を陽向の心ははねつける。

 

ぼくは陽向とは友達になりたいと思ってやってきたけれど、きっとまだ友達になれていない。

 

友達同士。人間同士。まずは、そこからか?