社会が成熟するにつれて、一人一人の人間のエネルギーは縮小化していく。
社会を構成するある一人の人間のエネルギーが大きくなるとき、往々にして社会にとってよい方向と不都合な方向の両方が大きくなる。
社会は権力を握った者たちが舵取りをするから、現状維持こそが自明の目標である。
だから社会は第一優先的に不都合な方向を潰すことに集中する。例えば、向精神薬を飲ませて、エネルギーを減退させ、不都合を抑え込む。
それが社会にとってよい方向に向かうエネルギーをも減退させることになろうとも、躊躇しない。エネルギーを奪い取り、その人間を事実上抹殺しても、今、不都合が起きなければそれでよいのだ。
だから、成熟した社会に生きる人々のエネルギーは奪い取られて、社会は躍動することがない。
予定調和があるだけだ。笑えと言われたときに笑い、泣けと言われたときに泣く。
そんな羊の群れの中に紛れた狼たちよ。今の社会のためではなく、無限の宇宙のために生きよ。