この国は30年前に勢いを失くす前から、ずっと個の元気を奪うことを続けてきた。個よりも組織。組織の質のいい歯車になれ、と。
30年前まではそれが功を奏して世界に君臨するほどの経済力を誇るに至ったが、その後、世界が変わったことに気づかなかった。
インターネットの時代になっても、組織で戦えば勝てる、と信じていたのだろう。それまでの常識を覆す、優れた個の力を伸ばすどころか、踏みにじってきた結果、個の元気は失われ、力を持つと信じられているところにただすがろうとする国民ばかりになった。
政権与党はそのことに成功したために、これほどに愚策を重ねてもまだ選挙で勝ち続けている。
この参院選が最後のチャンスかもしれない。この国は、私欲の強い、考える力のない国のトップたちによって、若者を戦争に駆り出す国に逆戻りするのかもしれない。
自分たちの元気のコントロールをそんな者たちに任せてはいけない。
それを自分たちの手に取り戻すこと。そこから始めよう。