gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

脱皮

 

下北沢にある美容室リアルクローズの四元さんに今のお店をつくらせていただいてから13年になる。

 

四元さんは読書家で、ぼくがこれまで100回くらい読んだ森敦「意味の変容」などもお読みになっていて、ぼくの知人でその本について話ができる唯一の人だ。

 

「意味の変容」には壮麗なる蛇の脱皮の話が出てくる。壮麗なる蛇がさらに壮麗なる蛇へと変態する話だ。

 

「ぼくは人生で2回、脱皮しました」

 

また別の機会に詳しく書くことになると思うが、「脱皮」とは生きながらにして、再度生まれる、ということである。ABCD論でいえば、AからBへ、つまり第3象限から第1象限への移行で原点を通る瞬間を言う。

 

人生の中で、ぼくらはABCD→ABCD→・・・を繰り返すことができる。脱皮することなく一度で終わる人もいれば、脱皮を経験する人もいる。

 

四元さんは、ABCD→ABCD→ABと生きてきて、現在はBにいらっしゃるのか?

 

ぼくはどうだろう?