gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

旅をしながら考え続けることはできるのか

ぼくは、旅によっていろんな新しい体験をした。

 

では、それらの体験を自分の中で整理し、腑に落ちるところへ持ってこれたのは、果たしてどこだったのだろう?

 

帰国してから動かなくなってからなのか、それとも、旅の途中だったのか?

 

例えば、ぼくは大学院の論文の主要な部分を、フランスのピレネーの宿で書いたではないか?

 

定住しなければ、深く考えることができないわけではないだろう。

 

だが、人の都合に合わせて生きる状態だと考えることは難しい。

 

一日6時間以上の完全に一人の自由時間を持つこと。

 

例えば、深夜3時半から朝9時半まで。そうするとぼくの考えることがかたちをなして進み始めるだろう。

 

時間はそれでいい。では、空間はどうだろう?ものを考えるには、たぶん場所に制約はない。壊れていないコンピュータと少しの灯りがあれば十分だ。

 

では、質の高い空間とは、どんなときに必要なのだろう?くつろいでいるときに必要なのだろうか?

 

いや、たぶんこのような質問の立て方に問題があるのだろう。

 

普遍的な問題と考えてよいかどうかもわからない。

 

ただ、空間と人間は一体化してくる。気づいたのはそれだけだ。

 

ならば、人間はこのようにありたい、と思える空間に居るべきなのだ。

 

今後、その空間をいろいろと提案し、そして、つくっていきたい。