1950年代から1984年まで続いた北朝鮮の帰国事業。敗戦国・日本から理想の国・北朝鮮へ帰りたい、という今では想像しづらい思いを抱いて、多くの若者が北朝鮮に渡った。
16歳の息子が、日本にいる家族と離れて、北朝鮮へ渡る。だが、北朝鮮へ抱いた理想は壊れていく。心配する家族のもとに、息子が病気療養のために、一時的に日本へ返されることになったという知らせが届く。・・・
かぞくのくに。自分の兄を帰国事業で帰された経験を持つ女性監督は、その意味を「家族が本当の意味で一緒になれる理想的な場所」だと言っている。
では、ぼくら日本人はどうか?ぼくはどうか?
この主題は、国の体制のみの話ではなく、無限に広がりを持つ。