gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

世界経済

ぼくが30数年前にタイの東北部の村を訪ねたとき、そこには文明の利器は何もなかったが、貧困に喘いでいるわけでもなかった。

 

若者にはバンコクなどの都会へ出ている者もいるが、基本的には農業をして自給自足で暮らしている村だった。(村にお金を使える場所がない。)

 

収穫が不安定であれば飢饉も起こるだろうが、安定していれば幸せに人生を全うできるだろう。

 

その場所が水が豊富で、肥沃で温暖な土地であれば、そこで生きていけるのだ。

 

つまり自然に恵まれているかどうかで、自給自足で生きていけるかどうかが決まる。

 

そうでなければ、世界経済に組み込まれて、外の食べ物をモノと交換しながら生きていくことになる。

 

 

日本は自然にとても恵まれているにもかかわらず、食料の自給率が低い。

 

子供たちが飢えている国から見れば、もったいない、と嘆かれるだろう。

 

ぼくらがそれを放置しているのは、単に切迫感がないからだ。