gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

風景としての顔

例えば、町を歩いているとき、ぼくは周囲の人を直視することはほとんどない。

だから人は、ぼんやりとした輪郭として、ぼくの中で認識される。

そこにぼくの想像が入り込んで、ほぼすべての人は美しい人として捉えられる。

もう半世紀もぼくは、美しい人に囲まれて生きてきたのだ。

そして、ぼんやりとしたまま、記憶として刻まれているものがたくさんある。

(つづく)