gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

単純なものの中の複雑

進化は進歩ではない、とダーウィンが言ったのは、例えば、細胞を持たないウイルスは、細胞に寄生することで生きることができるから、細胞のある生物よりも後に誕生した、と言えるからだ。

 

この場合、進化は、むしろ退歩である、と。

 

全体の系としては、多様化、複雑化に向かっている。けれど、個体として見れば、単純化へ向かうものもある。

 

その単純化された生物、ウイルスの数はおびただしい。個体の数でいえば、人間の比ではない。

 

ぼくらは、目に見えない単純なものが無数に浮遊する世界に生きる複雑な構造を持った塊だ。