乃木公園には、猫小屋があって、一匹の猫が住んでいる。
そして、その猫に餌をやる男性がいる。彼が猫とゆったり過ごすのをしばしば見かける。
去年までは、二匹の猫がいた。そのうちの一匹が、病気で死んでしまったそうだ。
彼は、急に食べることができなくなってやせ細っていく猫を、病院へ担ぎ込んだ。
その甲斐もなく、猫はすぐに死んでしまったそうだ。
猫に餌をやり始めてから8年になるという。
今生きている猫は、そのときからいたから、10歳ぐらいではないか、と。
恰好はロック。大きな体で、傍からは近寄りがたい雰囲気もある。
いろいろな人生がある、とつくづく思う。