2007年。日本。
陽向と一緒に、昨年夏に観たDVDを、もう一度観た。
河童、座敷童、キジムナー、・・・。妖怪は、科学的には証明できないだろうが、個人個人の中で実在するものかもしれない。
ぼく自身の中では、実在している。実在といっていいのか・・・。(母も、座敷童が自分のうえにいた、と言ったことがある。)
言葉を発しない会話が出てくる。心の中でつぶやくと、他人に伝わるのだ。
まず犬の「おっさん」と河童のクゥの会話で出てくる。ラストには、康一とクゥの会話もそのようにできるようになる。
そのような会話も、妖怪と同じで、科学的ではないが、個人個人では可能なことなのだ、と思う。
そんな、ぼくたちが失ってしまった力を、ぼくたちは少しずつ取り戻していかなければならないタイミングにある。
想像と現実は、とても近いところにあるのだ。
想像を、「祈り」と呼んでみればいい。
本当に強く思うなら、それは実現する。往々にして、忘れたころに・・・。