gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 ダリオ・アルジェントのドラキュラ

ダリオ・アルジェントのドラキュラ。2012年。Huluで視聴。

ドラキュラ伯爵は城下の町と守護の契約を交わし、ときおり森の獣に姿を変えて、町の人を襲ってその生き血を吸って生きながらえていた。ある日、生きていた遠い昔に失った最愛の妻と同じ容姿をもったミナという女性の写真を目にし、町に住むミナの友人の女性を誘惑し、ミナを城へ呼び寄せる。

映画として決して完成度の高いものではなかったが、単なるホラーでおさまらない権力構造が読み取れて、ドラキュラの暴力の理由を感じ取れたのは発見だった。

支配者は、いつも恐怖心を利用して被支配者を押さえつける、ということは、どの世界も同じだ。

全世界の人々から恐怖心を取り除いたら、世界はどうなるのだろう?

やっと恐怖心を克服して、ドラキュラ退治に参加した神父は、その数分後にいとも簡単に殺されてしまう。

あらら、とおもってしまったが、一緒に映画を観た陽向の感想を聞くと、その神父のことを一番に挙げた。

神父は逃げなかったことを、ちゃんと評価している。

そういえば、恐怖心の克服という問題は、自分が子供の頃の最重要課題だったことを思い出した。


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