gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

祈り

毎朝夕、乃木神社の前を通ると、立ち止まって鳥居へ向かって一礼する人をよく見かける。

生きていた特定の人が神として祀り上げられることには不思議な感覚がある。けれど、乃木神社の前を通ると、亡き祖父母や父のことを思い出すのは、きっと乃木希典という特定の人物からの連想から来るのだろう。

何か悩みがあると、なおさら先祖のことを考える。

苦しいときだけの神頼みかもしれない。身勝手は承知で、鳥居の前を通る瞬間から、先祖たちに語りかけて、静かに耳をすます。


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