gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 東ベルリンから来た女

2012年。ドイツ。

舞台は東ドイツベルリンの壁崩壊以前、東側の生活はどのようなものだったのか、が描かれる。

当然、東側にもエリートがいて、主人公バルバラは優秀な医者である。西ドイツに恋人がいて、東ベルリンにいるときに移住申請をして、それを拒否され、東ドイツの海辺の小さな町へ左遷されたと思われる。しかも、秘密警察の監視付である。

バルバラは西側の「自由」に憧れていたかもしれない。自分の医者としての才能が不自由な東側にいては生かされない、と思っていたかもしれない。

だが、最終的に彼女は、東ドイツの小さな町で医者を続ける道を選ぶ。

それは、彼女なりの「自由」を定義することができたからだろう。彼女が欲していたのは、与えられる自由ではない、と。


グリッドフレームのHPへ ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム

マテリアルスのHPへ ← 五感に働きかける店舗内装デザイン:マテリアルス