gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2013.11

外人墓地

函館の外人墓地を訪れた。海を見下ろして肩寄せ合うように墓石が列んでいる。決して、大きな墓地ではない。外国人(土地柄、ロシア人が多いのではないかと想像する)の墓石のみならず、ロシア正教(これも想像)に入信した日本人の墓もたくさんあった。墓石…

アレルギー

祖父母の家にいる猫をとても楽しみに帰省した陽向だったが、しばらく猫にちょっかいを出していたら、突然くしゃみを連発し、次に痒がり始め、目の周りが腫れて、どんよりとしてしまった。病院へ駆け込むと、猫アレルギーの可能性が高いという。せっかく約2…

飛行機

ぼくが30年ほど前に買った日本からケニア行きの往復チケットは28万円だったと記憶している。現在そのルートがいくらなのかは知らないが、国内ならば1万円くらいでどこへでもチケットが買える時代になった。身近になった飛行機に、3歳の陽向はもう数え…

悪口

人によると、ぼくはずいぶん他人の悪口を言うようになったらしい。(苦笑)自分の立場から言えば、思っていることをなんでも口にするようになった、ということだと思っている。だから、他人を誉めることも同じくらい増えたはずだ。だが、悪口の方が他人の耳…

花束

ぼくが花束を買った経験は、一生の中でも数えるほどしかない。そんな馴染みの薄いものだが、花束をつくるお店をつくることに高揚感を禁じえないのはなぜだろう。きっと年を重ねるごとに、植物に対する興味が増しているからだろう。人間が美を感じるために存…

懐メロ

マラソンを走り終わった後に、ゲストのサンプラザ中野のライブが行われた。「大きな玉ねぎの下で」など、ちょうどぼくらが大学生だった頃に流行った曲が次々と流れる。久しぶりにマラソンを走り終えた後だったからか、意外にも、懐メロにグッとくる。あわて…

富士山マラソン

16kmを過ぎたあたりで、頭がクラクラしてきた。どうやら、頭に十分な血液が行っていないようだ。昨夜の宿で、よく眠れなかった影響だろうか。ここでペースダウン。なんとか3時間半のペースで来たけれど、この瞬間に目標を見失ってしまった。そうなると…

ランニングシューズ

マラソン用シューズのことが気になり始めたのは、マラソン本番の4日前。シューズでこんなにスピード感が変わるのか、と読んだブログに書いてあったからだ。結局、マラソン前日の今日、アディゼロ・ブーストという上級者用シューズを購入。少し走ってみると…

映画 東ベルリンから来た女

2012年。ドイツ。舞台は東ドイツ。ベルリンの壁崩壊以前、東側の生活はどのようなものだったのか、が描かれる。当然、東側にもエリートがいて、主人公バルバラは優秀な医者である。西ドイツに恋人がいて、東ベルリンにいるときに移住申請をして、それを…

羽田空港の夕焼け

空港から見る空はダイナミックだ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← 五感に働きかける店舗内装デザイン:マテリアルス

JR渋谷駅にて

← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← 五感に働きかける店舗内装デザイン:マテリアルス

テープ

スパイラルで開催されている「TAPE TOKYO」。大型のセロファンテープで空間がつくられている。まだ、準備中のようだ。1年位前に海外の雑誌で、同じ素材で公園に大型のハンモック的な空間がつくられているのを見て驚いた。人がそのうえでくつろいでいる写真…

時間

未来に楽しみにしていたイベントが、現在になり、そして過去になる。現在はジェットコースターのように駆け下りて、気がつくともうひとつの思い出なって遠ざかり始めている。ぼくは、それを淋しい気持ちでながめている。ぼくらはこのようにして時間を認識す…

鹿児島市

熊本に生まれながら、隣の鹿児島へ行ったことがなかった。帰省した機会に初めて鹿児島市へ。桜島はもやがかかってよく見えなかったが、心に残ったのは迷路のようなアーケード街。この街は、傘がなくても雨に濡れない。唯一、路面電車の通る大通りを渡るとき…

建築と内装

現在、熊本県八代市でサロン+カフェを建築の基本構想から進めている。グリッドフレームにとっては初めてのことで、いろんな新鮮な体験をさせていただいている。スケルトン、インフィルという言葉が流行ったのは、もう20年くらい前のことだが、ぼくらはス…

仏壇

仏壇の前に座って、父と向かい合う。亡くなってから、もう少しで3年になる。事故で亡くなったため、記憶には父の元気な姿しかない。そのため、父について思うと、つい不在と死の違いについて考えてしまう。たぶん、3年前の自分と今の自分はどこかで変わっ…

出会い

出会いをコントロールすることはできない。どんなに権力があろうと、どんなにお金を持っていようと、絶対にできない。できる、と思っている人がいたら、その人が無知なだけである。だからこそ、生きるということは常にスリリングだ。 ← 創造性の連鎖でつくる…

キプロス島

共存していたギリシア系とトルコ系の住民が、突然敵同士となって殺し合う。キプロス島にはそんな暗い歴史がある。ぼくが訪れたときは、空がどんよりと曇っている日が続いていた。建物の壁にある無数の銃痕を眺めて、ぼくはどんよりとした気持ちになった。高…

心臓

マラソン競技はF1レースに似ていて、どんなエンジンを積んでいるかである程度の実力が決まってしまう。エンジンとはつまり、心臓だ。ぼくの心臓ではどんなに頑張っても、3時間の壁を破ることは不可能だろう。それでも走りたいと思うのは、他人に勝つことを…

タンザニア

楽に旅ができるということは幸せなことかもしれないが、ぼくは観光地が整備されたケニア南部よりも、その南隣の、見るべきところは勝手に探して、という感じのタンザニアの方が好きだ。とはいっても、もう30年近く前のことだ。今はどうなっているか、わか…

なんとなく風邪気味のからだにありったけの厚着をして布団に潜り込む。そのうちに体中が熱くなって全身に汗をかく。なんとも、不快な闇の中だが、熱が風邪を殺すさまをリアルに感じるこの時間は、自分を生命体として実感する稀少な時間でもある。そういえば…

映画 花々の過失

2009年。フランス・日本。フォーク歌手・友川カズキのドキュメンタリー映画。深夜3時に目が覚めたときに観るにはちょうどよかったかもしれない。フランス人監督が、かっこよく撮る友川カズキ。絶叫する歌が、水彩画に溶け込むように、よい具合に薄めら…

KOJIMA for beauty

http://www.gridframe.co.jp/x04kojima.htm 「美容室に見えない美容室にしてください」というクライアントに対する、この美容室の提案は、下記のストーリーを立てることから始まった。 *********************店を閉めて、しばらく経っ…

PCメーカーのサポート

使っているパソコンが誤操作で起動しなくなり、メーカーのサポートに電話をかけた。長い時間待たされた後、得られた答えは「リカバリーをかけてください。それしかありません」とんでもない、と思って電話を切ってしばらく考えて、信用するしかないかとリカ…

現場監督から現場制作へ

アーティスト集団の現場監督。二つの異質な言葉が並置されているようなちぐはぐな印象を受けるが、空間をつくるためには現場監督が欠かせない。ぼくらはこのポジションを成立させるために、長い間苦労してきた。ゼネコンの現場監督のように、決められたもの…

時間の密度

今こうしている瞬間にも、自分の中に生れ出るものと死にゆくものがある。ぼくは生れ出るもののうち、これだというものを捕まえて、大きく育てようと試みる。その瞬間にも、何かが死を迎えている。それが生きるということだ、と本に教えられた。意志を持とう…

休日

休日は陽向と過ごす。そう決めてから休日に意味が生まれた。だが、それにしても休日が多すぎないだろうか?子供は育てるというよりも、自分で育っていくもので、べったりと親を必要としてはいない。むしろ、親が子供に育てられる部分が大きいといってもいい…

自転車に乗れるようになった日

陽向が自転車に乗れるようになった。・・・といっても、補助輪付。今のところ、周囲の同じ年くらいの子供らが自由に漕ぎまわるのを全く気にとめていない様子の陽向は、乗れるようになりたい、という意欲があまり感じられず、親としてはじれったい限りだ。そんな…

無秩序の中の秩序、の中の無秩序・・・

スクラップの無秩序性が、対称的に配置されるために秩序性を感じさせる そして、スクラップの無秩序性を構成する素材の分子は秩序性を有している 人間の皮膚、髪、洋服、など表面を覆うすべても、 秩序と無秩序が入子式に入れ替わる存在であり、 巨視的に見…

映画 サラの鍵

2010年。フランス。1942年、パリでユダヤ人が大量検挙された。そのときに小さな弟を守ろうと彼を納屋に隠して鍵をかけた少女サラ。「すぐに開けるから」という約束を守るために、収容所を脱走して納屋の鍵を握り締めてパリのアパートへ急ぐが・・・。結…