gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

斜路と階段

家から会社へ歩く道の途中に、橋があって、その両側に歩道がある。橋の手前と奥には高低差があって、一つは斜路、一つは階段になっている。

ぼくはいつも斜路の方を選んで通る。ぼくの目から見ると、明らかに斜路を通る人の方が多いように思う。斜路の方が、歩幅を変える必要がなく、歩くリズムを壊さない。

しかし、建築の学生だった頃、「人は一般に階段の方を好む」と教えられた。ぼくは、両方があれば、必ず斜路を選んでいたから、ある建物に斜路を入れる設計をしたところ、「階段にすべきだ」と教授にいわれた記憶がある。

しばらくベビーカーを押す経験をしたことも大きいが、今は世の中に斜路を増やしていくべきだと考えている。ぼく自身は、かなり急になったとしても、1/3くらいまで斜路があってもよいのではないか、と思う。

考えることなく、自動的に階段を計画するのに待ったをかけて、もっとたくさんの人がスムーズに移動できる方法を探すべきではないか。

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