gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 ツレがうつになりまして

2011年。佐々部清監督。

「がんばれ」と声をかけることができない人と、いったいどのように接すればよいのか?この映画を観た後、しばらく考え込んだ。

「がんばらなくてもいいよ」

いつも「がんばれ」と励まされて育ち、生きてきた、どちらかと言えば体育会系の私には、馴染みにくい言葉だ。

うつになったツレと売れない漫画家のハルの夫婦が、責め合うこともなく美しく生きていることが、一般解として成り立つとは思えないが、それでも成り立つと信じたい気持ちにさせる優れた映画だ。

ハルが「私、がんばらないことに決めたんです」ということが、「好きなことをやる」=「がんばらない」という意味であれば、私を含めてたくさんの人にもできるかもしれない。グリッドフレームのスタッフたちに「がんばらなくてもいいよ」と言ってやれる。

うつになることが怖くない世の中になれば、逆に、うつになる人は激減するのだろう。

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