無秩序に積み上げられたスクラップ。過剰に広がる混沌は、人の視線を寄せ付けない。
その混沌に秩序=グリッドフレーム(格子状骨組)を重ね合わせる。
混沌はフレームを与えられることで、人の視線を受け入れるものとなる。
すなわち、グリッドフレームとは、人と混沌をつなぐものだ。
だから、主役は混沌であって、グリッドフレームではない。
自由とは、混沌に身を置くことだと思う。
いや、人は誰もが混沌に身を置いているのだが、それを忘れている人が多いのだ。
ぼくらは自由であることを忘れてしまっている。
グリッドフレームは、自由を取り戻すためにある。