つくる人間が最も憎むべきことは、雑、である。
どんなに精進しても、いざというときに、慌ててしまって、雑な動きをしてしまったら、何にもならない。
急ぐのはよいが、慌ててはならない。
このことに関してだけは、生活の中でも気をつけるよう、自分に言い聞かせている。
車を運転していて、追い越されることがある。すっきりと追い越して悪い雰囲気を残さない車と、強引に追い越していやな気持ちにさせられる車がある。
後者の運転はつまり、雑なのだ。
このような人は、つくる人にはおよそふさわしくない。
自分が雑だと思うときは、つくることをあきらめた方がよい。