gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

熊本

実家の熊本へ帰っている。

実家とはいえ、父の転勤によって、私が熊本で過ごしたのは15歳の夏から19歳の春までの4年足らずだ。他の場所と比べて思い出が多いわけではない。

ただ小さい頃から両親は休みの度に姉と私を熊本へ連れてきた。思い出はむしろ、その頃のことの方が多い。祖父母の住む場所としての熊本。

カブトムシや蝉を採って遊ぶ夏。親戚が集まって会食をする正月。それが何度も何度も繰り返された。

父は会社勤めの後半になって熊本勤務になり、その後、県外への転勤はなくなった。祖父母は他界し、両親の住む場所としての熊本に変わった。

今回帰ってきたのは父の墓が立ったからだ。私にとっての熊本は、時間とともに変遷していく。

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