gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

同じ器

地球交響曲第三番」というドキュメンタリー映画の中で、アラスカでクマに襲われて亡くなった写真家・星野道夫のことが描かれている。

彼が亡くなった後、アラスカの友人たちの中のひとりが、小さな観葉植物を買ってきて、それを「ミチオ」と名付け、水をやるシーンがある。水差しでたっぷり水をやり、同じ水をひとくち口に含む。このシーンが私はとても好きだ。

水を口に含んだ瞬間、その植物に星野道夫の存在を感じるのだ。

一緒にお茶を飲んだり、食事をしたり、同じ器のものを分け合うという行為の尊さを知った気がした。

グリッドフレームのHPへ ← グリッドフレームのHPはこちらです