gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

ヒップホップ

夜露死苦現代詩」都築響一でヒップホップの歌詞について紹介されている。紹介されているのは、Jay-ZNASEMINEM

ヒップホップといえば、不安をあおるような音楽と言葉の洪水というイメージだけがあった。そして、そのイメージは歌詞を読んでも変わらない。「ストリートはヤクと暴力まみれだぜ、ベイビー」みたいな、怖い経験を自慢して見せるあんちゃんたちの心理と無関係ではないだろう。

平和ボケしてのんきに生きる人間たちを、鼻で笑うような空気。そのはりつめた空気に憧れる気持ちは理解できるし、それ自体は健康だとも思う。

ストリートだけではない。EMINEMは家庭内のトラブルを曲にする。

彼のBonnie&Clydeという曲は「夫が妻を殺し、妻の死体を捨てるために小さな娘と海へドライブする」という内容だ。

過激を極めた内容。都築響一によると、中学生の大半がこんな曲を歌うEMINEMのファンだそうだ。(ただし、この本は2006年に出版されている。もう、とっくに過去のことになっているのかもしれない。)

とはいえ、それは驚くべきことではないのかもしれない。中学生の年齢は、最も過激なものに飛びつく。私たちと同年代がハードロックに飛びついたのと同じかもしれない。

そして、それ自体は健康だと思う。

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