今日は13日の金曜日。子供の頃の国民的ドラマ『太陽にほえろ!』では、松田優作のジーパン刑事をはじめ、数々の若手刑事が、13日の金曜日に殉職した。
これらが影響したのか、私は10代の頃、キリスト教徒でもないのに13日の金曜日を怖れていた。
その呪縛から解かれたのは20歳の頃、タイを一人旅したときだった。
タイの学生たちと一緒に過ごしているとき、くじ引きかなにかで私は13番を引き当てた。いやな番号だと思っていたら、彼らは「ラッキーだね」と声をかけてくる。13は、タイのラッキーナンバーなのだそうだ。
それ以来、13日の金曜日はふつうの日に変わった。私はキリスト教徒ではないし、タイ人でもないからだ。
同時に、テレビをほとんど観なくなった。