gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

引渡し前夜の現場

引渡し前夜の現場は、しんと静まり返って、少し空気が張りつめている。いよいよ開店という、長い歴史の始まりの準備が整いつつあることを感じる。

私たちが創造的であろうとして向かい合った数ヶ月間の結果が、今、目の前にあって、それをお店のオーナーやスタッフさんたちの創造性へとバトンタッチするのが、現場の引渡しである。

お店の前を通りがかる人々が、次々に、「いつオープンされるんですか?」と訊いてくださる。「楽しみにしてたんですよ」と。

お店が祝福されて迎えられるのは、赤ん坊が生まれることにとても似ている。