2010-07-08 Atelier103 プロジェクト 2010.7 外苑西通に面するセレクトショップ。築50年以上の秀和レジデンスのスケルトン状態をできる限り活かして廃墟空間を実現した。廃墟とは、意味を失った空間であり、それゆえにあらゆる方向からの見方を許容する「豊か」な空間である。床を壊したとき、過去の工事で無残に置き去りにされたコンクリートのかけらがゴロゴロと出てきた。廃墟の「豊か」さは、愛情とは無縁である。この空間の「豊か」さに愛情を加えていくのは、新しいオーナー以外にない 。