gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

9月の生命たち

虫の音が聴こえる。

コンクリートだらけの東京のど真ん中にも、季節を知らせてくれる虫が生きていてくれることに感謝。いったい、どこにいるのだろう。

こうして、無数の生命たちは私たちの知らない間に天から降りてきて、すぐ近くの見えないどこかで静かに呼吸しているのだ。

妻のおなかの中には、手のひらの大きさに成長した生命が、やはり静かに呼吸している。

夏はセミの声やら、花火の音やら、いろんな音にあふれていて、耳を澄ますことをしばらく忘れていたような気がする。

生命の音にじっと耳を澄ます季節がやってきた。